これから出会う栃木―とちぎを知るガイダンス アンケート報告 これから出会う栃木―とちぎを知るガイダンス アンケート報告

こんにちは。COC+特任研究員の湯澤です。早いもので、教職員がつづるコラム「とちぎの話」も、今回で最終回となります。「とちぎ」をテーマに、実に様々な切り口のコラムがあり、一読者として毎回興味深く拝見しておりました。

今日のコラムでは、COC+が3年間実施してきた、「とちぎを知る」ガイダンスを通し、浮かび上がるとちぎの姿について紹介をしたいと思います。

「とちぎを知る」ガイダンスって、何?という人のために少し説明すると、1年生前期の新入生セミナーの中で、全学部・全学科が約30分、とちぎのことを学ぶ、というガイダンスです。実は、栃木県内の国公立大学は、宇都宮大学しかないのですが、その宇都宮大学は、県内外の出身比率が、県外7:県内3と県外生が多い大学となっています。縁あってとちぎに集まった皆さんが、4年後または6年後どこか別の土地に就職したときに、「栃木県てどんなところだった?」「あぁ、いちごと餃子が有名だったよ」では寂しすぎますので、1年生のうちに、大学のある地域のことを知って、どんどん出かけていってもらえれば、という思いでこのガイダンスはスタートしました。事後アンケートの結果では、例年95%以上が「栃木を知ることに役に立った」と回答し、「身の周りの地域への関心」も85%以上が「増した」と回答しています。

さて、このガイダンス、「とちぎを知る」とはいえ、「とちぎの何を知るべきか」は手探りの状態で、毎年の学生の反応を見ながら改定していきました。その結果、学生の皆さんが印象に残った「とちぎの姿」をまとめると、こんな形になります。

「魅力度ランキングでは毎年最下位争いをしているが、たくさんの魅力がある県」
「有名メーカーの工場や、世界のトップシェア製品があるなど、意外といい企業がある」
「東京や他県へのアクセスも良く、自然も豊かで、一人当たり県民所得も全国4~5位と、意外に豊かな県」
「観光スポット(日光、那須だけでなく、温泉や、あしかがフラワーパーク、大谷資料館、渡良瀬遊水地etc…)が多く、ロケ地もたくさん(宇大でもロケをやっている!)」
「400年以上続く伝統的なお祭りや、伝統工芸など文化的にも豊か」
「いちごもすごいけど、いちご以外の農水産物(かんぴょう、にら、生乳、トマト、鮎など)の生産もさかん」
「餃子以外のグルメもある。ラーメン店が多い。茂木のゆずのラーメンがおいしそうで食べてみたい」

また、学生アンケートの自由記述では、こんな回答もありました。

「地元なのにまだ知らない見どころがあった」「地元には何もないと思い込んでいたが、結構いろいろあることに気づいた」
「いちご食べたい」「温泉トラフグ食べてみたい」
「温泉に行ってみたい」「いろいろな場所へ行ってみたい」
「とちぎはもっと有名になるべき」
「宇都宮についてもっと知りたい」
「いちごについてや、なぜ餃子が有名になったのか詳しく知りたい」
「とちぎの魅力度はなぜ低いのか」
「とちぎの弱みも知りたい。改善点が見えてくるから」
「世界を知ったり、留学したりする前に、まずは栃木のことが知れてよかった」
「自分の県も紹介したい」
「将来とちぎをもっともりあげていける人材になりたい」
「栃木が第2のふるさとみたいになるように大学生活の中で、少しずつでも知って、見ていきたいと思った」

宇大の皆さんは好奇心旺盛ですね!
栃木県外出身の人も、県内出身の人も、何らかの学びや気づきがあったようでよかったです。
知りたいことを知ることができる環境は、大学にも地域にもたくさんあります。
これから自分の足で歩き、目で見るとちぎは、また違ったことを教えてくれるでしょう。
とちぎでの生活を通し、社会の見方や関わり方も学んでいくことでしょう。
これから出会うとちぎが、地域が、社会が、どんな姿をしているか。
長いようで短い学生生活の中で、たくさん出会い、体感して下さい。

文|地域創生推進機構COC+推進室 湯澤裕子
イラスト|和良品美桜(教育学部美術専攻 2018年3月卒業)
  • 起業までの道、本物を突き詰めたからこそ見えたモノ 株式会社アグクル[栃木県宇都宮市]