とちぎに根付いたグンマーからみた栃木のエスニックな魅力 とちぎに根付いたグンマーからみた栃木のエスニックな魅力

私は群馬県に生まれ高校までを群馬で過ごした。大学を終え、宇都宮大学に奉職して30年が経とうとしている。「お前はまだ本当の群馬を知らない」という漫画ある。それによると,群馬県人は自らのことを“グンマー”といい、栃木県人を“栃木人”と呼ぶらしい。ということで、私はとちぎに根付いたグンマーということになる。

多くの日本人(特に日本の西のほうに住む人)にとっては、群馬も栃木も茨城もいっしょくたになっている。群馬県出身で栃木に住んでいる自己紹介すると、「世界遺産が二つもあっていいですね。」とか、「日光には行ったことはあるのだけれど、栃木に行ったことはない。」とか言われることがある。まあ,都道府県魅力度ランキングでは、これら三つの県で常に最下位争いをしているのだから仕方がない。個人的には魅力を外にアピールしていないだけのように思えて仕方がない。

実際、栃木(といっても宇都宮とその周辺のことしか知らないのだけれど)はエスニックな魅力に溢れている。宇都宮とその周辺に限定してエスニックな魅力を一部紹介したい。

栃木の最大の魅力は冬である。特に大寒の頃は空気が澄んでいるので、関東平野の先にある西の山まで見渡せ、そこに沈む夕日は真っ赤に輝きとても美しい。群馬では早くに山に沈んでしまうため、迫力に欠ける。また、この時期の早朝、朝日に輝く日光、那須連山は崇高ですらあるらしい。残念ながら、いまだこの景色は見たことがないので、伝聞になることをご容赦いただきたい。

宇都宮の冬は冷え込みも厳しい。そんな冬の朝、研究室に向かう途中、お気に入りの景色に出会う。キャンパスの芝生に降りた霜である。これに朝日が当たると、芝生一面にダイヤモンドを撒き散らしたようになる。残念ながら、朝日によってダイヤモンドは直ぐに消えてしまう。

冬の景色の美しさは朝夕だけにとどまらない。陽東キャンパス10号館(一番高い建物)の屋上からは関東平野が一望でき、地平線までくっきりと見える。ここからは、ほぼ360度のパノラマが楽しめる。残念ながら、屋上のドアは普段施錠されている。

冬の冷え込みは、天然の氷を産み出す。日光は天然氷の産地である。天然の氷で作ったかき氷は食べても、頭がキンとしない。東京などにも出荷しているようである。残念ながら、栃木のエスニックなグルメを紹介するスペースはもはや残されていない。機会があれば、稿をあらためましょう。乞うご期待。

初冬を迎えた日光湯の湖

初冬を迎えた日光湯の湖

陽東キャンパス10号館から見える冬の富士山

陽東キャンパス10号館から見える冬の富士山

陽東キャンパス10号館屋上からの関東平野の眺望

陽東キャンパス10号館屋上からの関東平野の眺望

冬が終わり春を迎えた陽東キャンパス

冬が終わり春を迎えた陽東キャンパス

文・写真|工学研究科 教授 上原伸夫
イラスト|教育学部美術教育 吉田夏希
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